家電業界のしくみ

書籍 詳細

✅ 家電製品に定義はあるのか?また、現在までの家電製品の変遷について知りたい

 

✅ 日本国内で家電製品はどのくらいの需要があり、市場規模の推移についても知りたい

 

✅ 大手家電メーカーに勤務しているが、企業規模が大きすぎ、自部署以外の業務についてわかりにくいところがある サプライチェーンでの他工程の部署の取り組みについて理解を深めたい

 

✅ 家電流通では、家電量販企業のウエイトが高いが、このことが家電メーカーにどのような影響を与えているのか、家電メーカーと家電量販企業の関係性について知りたい

 

✅ 家電メーカーといっても、製造しているカテゴリーに大きな差があるため、各企業ごとの特徴や取り組みを知りたい

 

✅ 家電メーカーや家電量販企業の企業規模・業績などについて知りたい

 

✅ 現在、家電製品にはどのような技術が採用されているのか?また、今後、どのような技術が採用される可能性があるのかを知りたい

これらは一例ですが、基本的なことから、最新の動向まで、「家電業界」についての疑問に本書は「わかりやすく」答えています。

 

そのため、本書は主に次のような方々を対象とし、図表も多く使用し、理解しやすいように工夫されています。

1.家電業界に就職を考えている学生の方

 

2.家電業界に転職を考えている方

 

3.家電業界に入られた新入社員や社歴の浅い方

 

4.家電業界について基礎から知りたい方

 

5.家電業界の全体像を知りたいメーカー、量販店、流通の方 など

全体像が理解しにくい家電業界

家電業界は、日々進化し続ける技術と市場の変化によって、常に新たな展開を迎えています。

 

そのため、この業界を理解するには、企業戦略や新技術、流通関係までの幅広さに加え、深く掘り下げた知識が必要になります。

 

例えば、家電メーカーでは、サプライチェーンマネジメントだけを見ても、企業ごとに異なる取り組みがあり、一つの企業を例にとって業界全体の動向を把握することは非常に難しいものとなっています。

 

また、また、家電量販企業では、家電だけでなく、住宅、リフォーム、通信、玩具など、多岐にわたるカテゴリーを取り扱い、各企業が特色ある事業展開をしています。

 

これらの企業が展開する多様な事業内容を全て理解することは、これから業界に携わろうとしている方々にとっても、既に業界内で働いている人々にとっても、一層の研鑽が必要なことを意味します。

 

さらに、同じ家電業界に属していても、家電メーカーと家電量販企業間の関係は、しばしば利益相反の状況を生み出し、商談がメーカーの負担になることも少なくありません。

 

これらの商談は、多くの場合、ブラックボックスのように扱われ、外部からは詳細を知ることが困難なうえ、補填項目の存在は、さらに複雑さを加えています。

 

このように、家電業界の全貌を理解することは、多くの障壁に阻まれています。

 

新たな技術や市場の動向、主要メーカーや販売店の戦略など、業界の最前線で何が起こっているのかを知ることは、業界に新しく足を踏み入れる人々にとっても、既にその中で活動している人々にとっても、非常に価値があることです。

 

家電業界に既に勤めている方々、業界への就職や転職を考えている方々、また業界研究に興味を持つ方々にとって、「家電業界の基礎から最新技術・動向までを理解する」ことは、多くの困難を伴うかもしれません。

 

しかし、その努力は、業界全体の発展に大きく貢献するでしょう。

家電業界がわかる一冊!

家電業界の全体像を把握するには、あなたの多大な努力と時間が必要とされます。

 

しかし、諦めることはありません。この問題を解消するために、本書を用意しました。

 

本書を通じて、家電業界の複雑な構造も明瞭に理解できるようになるでしょう。

 

意外と知らない「家電製品の定義や市場の初期動向」から、「家電製品の分類、主要家電メーカー・家電量販企業の概要、サプライチェーンマネジメントの仕組み」、さらには「最先端技術」に至るまで、幅広いテーマをそれぞれコンパクトにまとめています。

 

本書を読むことで、あなたは次のような変化を得ることができます。

 

 

●家電業界を幅広く理解できる

家電の基礎から業界の動きまでを学べ、家電業界での仕事・業務に自信を持って活動できるようになります。

 

 

●自部署の役割を俯瞰できる

サプライチェーンの管理方法やチェーン全体の中での自部署の役割が明確になり、仕事・業務への理解がさらに深まります。

 

 

●予測トレンドが可能に

家電市場の規模や大手企業の業績を複数年にわたって掲載しているため、今後の市場動向を正確に読み解く力を養い、将来のトレンドを見据えるのにも役立ちます。

 

 

●視覚的な学習による理解促進

各項目では、本文だけでは表せられない詳細などを豊富な図表で説明しているため、情報を直感的に理解し、深い洞察を得ることができます。

 

 

●キャリアアップへの道筋が明確に

本書は、家電業界を幅広く説明しているため、業界での活躍を目指すあなたにとって、知識を広げ、キャリアを発展させるための重要な一歩となります。

 

 

このように、本書はあなたの家電業界に対する知識や考え方を深め、あなたの日常業務への深みを増してくれるでしょう。

 

この書籍は、家電業界で働く全ての人々にとって、知識の深化とキャリアアップの機会を提供し、業界全体の未来に貢献するための貴重なガイドです。

 

家電業界の現状と将来を見通し、自らのスキルと知識を次の高い段階まで見据える絶好の機会を、ぜひ本書から掴んでください。

本書のサンプル

価格競争 低価格化
価格の変化 家電製品

炊飯器市場
炊飯器の種類

物流のシステム化
家電製品の物流

目次

Chapter 1 家電の基礎知識

 01 家電製品の概要① 家電製品の定義と範囲

 02 家電製品の概要② 家電製品の種類

 03 家電製品の概要③ 製品の寿命と部品保有期間

 04 需要の変化① 製品の需要の傾向

 05 需要の変化② 売れ筋製品の変遷

 06 需要の変化③ 家電メーカーの市場規模の推移

 07 市場の変化① 家電メーカーを取り巻く環境の変化

 08 市場の変化② 購買⽅法の多様化

 09 市場の変化③ 価格競争による低価格化

 10 市場の変化④ 海外メーカーの台頭

 

Chapter 2 家電メーカーの構造

 01 家電メーカーの概要① 付加価値を生かしたトップ企業戦略

 02 家電メーカーの概要② 家電メーカーのビジネスモデル

 03 家電メーカーの概要③ 家電メーカーの分類

 04 家電メーカーの概要④ サプライチェーンの全体像

 05 製造分野の概要① 需要に沿った事業計画

 06 製造分野の概要② 資材や部品の調達

 07 製造分野の概要③ 安定的な製造

 08 流通分野の概要① 在庫管理・倉庫管理

 09 流通分野の概要② 物流のシステム化と範囲

 10 流通分野の概要③ 小売店やネットでの販売

 11 流通分野の概要④ 信用と顧客満足の向上につながる製品サポート

 

Chapter 3 主要カテゴリーの動向

 01 AV家電① 環境変化の影響を受けやすいテレビ市場

 02 AV家電② 趣味の活動に焦点を当てるBDレコーダー/プレーヤー市場

 03 情報家電 買い替え需要が多いパソコン市場

 04 生活家電① 社会的観点からの買い替えを訴求する冷蔵庫市場

 05 生活家電② 価格の高いドラム式洗濯機がけん引する洗濯機市場

 06 生活家電③ 成長するエアコン市場

 07 生活家電④ 競争が激しい炊飯器市場

 08 生活家電⑤ 海外メーカーも加わり競争が激化するクリーナー市場

 09 生活家電⑥ 高機能商品が伸び、単価が上がる電子レンジ市場

 10 生活家電⑦ IHクッキングヒーター

 

Chapter 4 主要な家電メーカーと市場

 01 家電業界の概要 家電メーカーの全体像

 02 総合家電メーカー① 事業分野が幅広いパナソニックホールディングス

 03 総合家電メーカー② プラズマクラスター技術で名高いシャープ

 04 総合電機メーカー① 利便性を重視した開発力の三菱電機

 05 総合電機メーカー② 環境問題にも積極的に取り組む日立製作所

 06 生活家電メーカー 歴史ある専門知識と高い技術力東芝ライフスタイル

 07 AV 機器メーカー 開発力と独自技術に強みTVS REGZA

 08 パソコンメーカー 設計からサポートまで自社運営Dynabook

 09 AV・情報機器メーカー 映像・音響で世界的企業となったソニーグループ

 10 空調機器メーカー① 空調の独自技術が強みのダイキン工業

 11 空調機器メーカー② 欧州の売上が高い富士通ゼネラル

 12 空調・生活家電メーカー 日本初・業界初の製品を多く開発するコロナ

 13 調理家電・生活家電メーカー① 暮らしに寄り添う“モノづくり”象印マホービン

 14 調理家電・生活家電メーカー② 100年間変わらず技術力が高いタイガー魔法瓶

 15 健康・医療機器メーカー① “健康をつくるサービス”へ事業拡大タニタ

 16 健康・医療機器メーカー② 家庭用医療機器を広めたオムロンヘルスケア

 17 美容機器メーカー 歴史ある美容機器メーカーヤーマン

 18 PC周辺機器・家電メーカー 提案営業にも強みがあるエレコム

 19 カー用品・AV機器メーカー 日本ビクターとケンウッドから誕生JVCケンウッド

 20 AV機器メーカー 事業の多角化を進める船井電機

 21 家電・生活用品メーカー 業種の枠を超えた業態メーカーアイリスオーヤマ

 22 家電も手がける大手専門商社 家電だけではない⼭善

 23 メーカー&ベンダー① 調理家電、健康器具が強い小泉成器

 24 メーカー&ベンダー② ニッチ市場で強みを発揮するドウシシャ

 25 家電メーカー① ブランド戦略に注力し始めたツインバード

 26 家電メーカー② デザイン力でファンをつかむバルミューダ

 27 家電メーカー③ 企画数で群を抜くサンコー

 

Chapter 5 家電の流通と市場

 01 家電流通の概論 家電流通の全体像

 02 家電通販の概論 家電通販とネット販売

 03 全都道府県に家電量販店を展開 ヤマダホールディングス

 04 “こだわり”の専門店の集合体! ビックカメラ

 05 家電量販店の枠を超えた総合ネット通販 ヨドバシカメラ

 06 「本当の親切」を追求し続ける家電専門店 ケーズホールディングス

 07 「買って安心 ずっと満足」のサービスを提供 エディオン

 08 顧客のニーズに合った商品の提案を実践 ノジマ

 09 人と社会の未来を笑顔でつなぐ企業 上新電機

 10 くらしを『より快適に』『より便利に』『より楽しく』 コジマ

 11 「今を生きる楽しさ」の提供へチャレンジする ジャパネットホールディングス

 

Chapter 6 家電メーカーの主な仕事

 01 組織構造 家電メーカーの組織構造

 02 研究開発 市場ニーズに応える「研究開発」

 03 マーケティング 市場分析と製品アピールの「マーケティング」

 04 資材・部品調達 業績に直結する「資材・部品調達」

 05 製造 安全・品質を追求する「製造」の多様化

 06 生産管理 全体最適を図る「生産管理」

 07 営業 店舗での露出、訴求を担う「営業」

 08 在庫管理 部品・資材から完成品までみる「在庫管理」

 

Chapter 7 家電を進化させる技術

 01 IoT  IoT家電とスマート家電

 02 AI  AIとIoTとの融合で広がる可能性

 03 スマート家電 実用的なスマート家電の可能性

 04 ウェアラブルデバイス ウェアラブルデバイスの機能と今後

 05 デジタルインフラストラクチャ デジタルインフラストラクチャの利点と可能性

 06 センサー センサーの役割と進化の可能性

 07 ビッグデータ ビッグデータの活用と将来の可能性

 08 電気自動車(EV) 家電メーカーが参入するEVの可能性

 09 HEMS HEMSのメリットと意義

 10 メタバース メタバースを構成する技術

 

Chapter 8 家電メーカーが取り組むビジネス戦略

 01 自社サイト ECサイト・サポートサイトの充実

 02 ジェネリック家電 ジェネリック家電の普及

 03 ショールーミング ショールーミングの活⽤

 04 サブスクリプション サブスクリプションサービスによる販売拡大

 05 スマートファクトリー スマートファクトリーによる製造の最適化

 06 ユーザーエクスペリエンス ユーザーエクスペリエンスの重要性

 07 小売店舗との連携 小売店舗との連携による販売拡大

 08 ブランド力 ⾃社ブランドの質の向上と浸透

 09 環境 環境への取り組みとサステナビリティの強化

 

Chapter 9 家電メーカーの課題と展望

 01 社会の変化① 消費者ニーズの急激な変化への対応

 02 社会の変化② ⼈⼝減少への対応

 03 市場の開拓① 「メイド・イン・ジャパン」の復権

 04 市場の開拓② 海外市場への展開

 05 商品の開発① ⾼付加価値製品の開発

 06 商品の開発② ⾼い技術⼒の確保

 07 経営的な視点① 得意分野に応じた「選択と集中」

 08 経営的な視点② DXとイノベーション

著者プロフィール

プロフィール

カスタマークリエイター

堀田泰希

 

日本商工会議所一級販売士(リテール・マーケティング一級)

 

一部上場スポーツ用品メーカーを経て、一部上場家電量販企業に入社。同社にて、幹部職(副部長職)として大規模店舗のマネジメント、マーケティング等に携わる。

 

2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を開業。営業・教育コンサルタントとして、大手家電量販企業・総合家電メーカー販社などの社内研修を年間約60本、地域電器店等をはじめとした中小企業・小規模事業者のコンサルティングは年間延べ約150社にのぼる。海外では、中華人民共和国最大手家電量販企業の旗艦店、店長約50名を対象に長期間にわたって「店長研修」を現地にて実施。「現場感」、「わかりやすさ」、「実際に使える」ことを重視した研修教育には定評がある。